「宇宙を学べる大学合同進学説明会in九州」に東海大物理も参加します

6月23日(日)に「宇宙を学べる大学合同進学説明会in九州」が開催され、当学科も研究内容のポスターを掲示します。宇宙や天文に関心があり、その方面の大学に進学を考えている高校生の皆さん、大学院の情報が欲しい大学生の皆さんも含めて、ぜひご参加ください。

2013年度 「宇宙を学べる大学合同進学説明会in九州」

日時: 2013年6月23日(日) 10:30 – 16:00 受付10:00より(途中参加可能)
場所: 佐賀県立宇宙科学館ゆめぎんが 1F企画展示室・ガイダンス室
対象: 宇宙・天文等に興味のある中高生および保護者、理科担当・進路指導
担当教員、興味のある一般の方どなたでも
参加: 事前申し込み不要、参加費無料
(常設展示およびプラネタリウム観覧は料金が必要、佐賀県内の教員は無料)
http://www.yumeginga.jp/t_event/130623.php

宇宙セミナールで物理学科の教員が講義を行いました

大学院博士課程向けの「宇宙セミナール」で、早稲田大学の山田章一教授、東海大学理学部物理学科の河内明子准教授、北林照幸准教授の3名が講義を行いました。講義の内容は、山田教授が「Gravitational Colapse of Massive Stars(重たい星の重力崩壊)」、河内准教授が「Astronomy in multi-wavelength with multi-observation(多観測所が連携した多波長観測による天文学)」、北林准教授が「Particle Physics and Cosmology(素粒子と宇宙)」でした。この宇宙セミナールは国際的に活躍する人材の育成を目指し、英語で行われました。大学院生だけではなく、熱意のある物理学科4年生も出席していました。受講した大学院生は「英語で講義を聴くことは良い刺激になった。自分ももっと語学力を磨かなければ」と意欲を見せていました。

博士課程の前田君が第36回日本バイオレオロジー学会年会「奨励賞」受賞

物理学科,喜多先生の研究室に所属している博士課程の前田晃作君が,第36回日本バイオレオロジー学会年会学術奨励賞 (優れた発表をした若手研究者を審査の上決定し、賞状および副賞を授与する)を受賞しました.

研究発表

「温度勾配による糖およびエチレングリコール水溶液の輸送現象」
○前田晃作、篠原春香、喜多理王、新屋敷直木、八木原晋

新入生研修会(2013年4月6日)

新入生研修会を上野・浅草・東京スカイツリーで行いました。

上野公園から浅草まではフォトアドベンチャーです。5~6人の新入生と先生または先輩が加った少人数グループを作り、各グループ単位で地図と写真を頼りにクイズを探し答えていきました。出会ったばかりの同級生同士、先輩と先生達ともすぐに打ち解け、協力しながらゴールを目指しました。東京スカイツリー展望台からの景色はすばらしくこれまでの徒歩の疲れも忘れるほどでした。新入生研修会は交流を深める機会になりました。ここで出来た友人や先輩と先生達との交流は、これからの学生生活を円滑に進める上で役に立ちそうです。

井川大地 東海大学大学院理学研究科物理学専攻 修士1年(2012年度入学)

私は高校生の頃「宇宙のことを研究したい」という気持ちから東海大学物理学科に入学しました。そして大学4年生から東海大学宇宙物理研究室で宇宙について研究しています。現在は銀河の中でも特に活発で中心に巨大なブラックホールがあると考えられている活動銀河核や超新星爆発の衝撃波(超新星残骸)など高エネルギーな宇宙の現象を観測するためのチェレンコフ望遠鏡のカメラ開発と、チェレンコフ望遠鏡建設におけるシミュレーションを行っています。

宇宙について興味がある人は多いと思いますが私は宇宙のまだ謎の多い高エネルギー現象を解明することに関わりたいと思い現在このような研究をしています。チェレンコフ望遠鏡は天体から放射されるガンマ線をとらえることで高エネルギーな天体を観測するための望遠鏡です。まだ発見されていない高エネルギーな天体が数多く宇宙に存在すると考えられています。私はこのような天体を発見するために現在存在するチェレンコフ望遠鏡より性能の高いものを作るという最先端の研究をしています。

私が関わっている研究は27カ国の国際的なプロジェクト(CTA計画)で国内では主に東京大学や京都大学の方々と研究を進めています。東海大学の中だけではなく他の大学の方々と交流することにより、日々刺激を受け、「同じ研究をしている人に負けない」という気持ち持って共に研究をしています。

宇宙物理研究室に入ることによって、様々な人と関わり、宇宙について広い視野で学ぶことができました。皆さんも東海大学物理学科で物理を学んで、様々な人と関わり、自分を成長させてみませんか?

チェレンコフ望遠鏡を調整する井川君.

卒業研究発表がおこなわれました

2012年度の卒研発表が行われました.
東海大学理学部物理学科では,基礎物理から応用物理,
理論,実験,シミュレーションなど様々な卒業研究が行われています.

卒業研究タイトルの一部

  • MPPCを用いた核医学ガンマ線カメラの動作実験
  • 光学測光観測による散開星団の年齢推定
  • 活動銀河核の光学観測と多波長変動
  • 南アフリカIRSFによるガンマ線連星系の近赤外観測
  • ニュートン流体としての白色矮星の半径の導出(Lane-Emden方程式の導出と解法)
  • 一般相対性理論の検証と水星の近日点移動
  • 太陽フレアの前兆現象における硬X線の研究
  • CWYb添加ファイバーレーザーを使用した波長変換に関する研究
  • 半導体レーザーを用いたファイバー先端部高温発生技術の研究
  • 色素増感型太陽光励起ファイバーレーザー
  • フェムト秒レーザーとアキシコンレンズによる超微小領域での表面プラズモン・ポラリトンの発生と評価
  • 非侵襲測定法を用いた生体情報の取得と機構分析に関する研究
  • 広帯域誘電分光法によるpoly(ethylene glycol)水溶液の凍結過程における分子ダイナミクス
  • シートプラズマを用いた室内における磁気リコネクションの基礎実験
  • 原子分子衝突輻射モデルを用いた水素プラズマ中の粒子密度計算
  • AMeDASデータによる日本の風の日変化 ~慣性振動をさがして~

発表タイトル一覧

宇宙を学べる大学合同進学説明会に東海大学物理学科も参加します

来る3月23日(土)に、埼玉大学において「宇宙(天文)を学べる大学合同進学説明会」が開催され、当学科もこれに参加します。東海大学理学部物理 学科には宇宙の研究をしているどんな教員がいて具体的にどんな研究や教育をしているのか、研究室の雰囲気や出身学生の就職先なども含め、総合的に紹介しま す。宇宙や天文に関心があり、その方面の大学に進学を考えている高校生の皆さん、大学院の情報が欲しい大学生の皆さんも含めて、ぜひご出席ください。

日時:2013年3月23日(土)午前11時〜
場所:埼玉大学 総合体育館(ポスター会場)
アクセス:http://www.saitama-u.ac.jp/access/accessmap.html
主催:日本天文学会会員有志

詳しくはポスターをご覧ください。

東海大学の宇宙物理系研究室の情報は以下のURLでも得られます。
http://www-kn.sp.u-tokai.ac.jp

受験生へのメッセージ(修士2年 宮良政彦2011年度入学)

物理学科での研究について

現在私は大学院生で研究室に所属し研究生活を送っています。大学院は授業が少ない代わりに研究にしっかり取り組みます。物理学科は他の学科に比べて大学院への進学率が高くもっと物理について勉強したい研究したいという思いを持っている学生が多いですよ。今回は研究生活についてお話ししますね。

物理学科では4年生になると卒業研究という科目を履修します。これは学生一人ひとりが物理学科の先生の研究室に所属し授業ではない研究生活を送ることになります。物理学科の研究は大きく分けて「理論系」と「実験系」の2種類の研究スタイルがあります。「理論系」は物理に関する色々な文献を読みその物理的な理論を計算で確かめたりコンピューターを用いたシミュレーションで確かめたりして研究を進めていきます。一方「実験系」は自分の所属する研究室にある実験装置を用いて実験や観測をしたり実験や観測で得られたデータを解析したりして研究を進めていきます。

私は東海大学分子複雑系研究グループ(RGMS)に所属し他大学にはない広帯域誘電分光法という手法を用いて高分子と水分子の運動や性質について研究しています。毎日研究室に通う地道な日々ですがうまく測定できたときの達成感は他では得られないものです。研究室のメンバーと一緒に節目ごとに食事会を開いたり大学のセミナーハウスでゼミ合宿をしたり国内外での学会発表や論文執筆などに挑戦したりと色々な場面で研究生活を楽しむことができます。皆さんも東海大学理学部物理学科で物理学を勉強し新しいことを研究していきましょう!

受験生へのメッセージ(小澤栄里2012年度入学)

さまざまな活動を通して自分自身の向上、そしてたくさんの学生に物理を伝えていきたい

小澤栄里 2012年度入学東海大学理学部物理学科1年次

私は高校物理を学んで、計算することによって現象を理解できることに感動し、物理が好きになりました。その時に、物理に関連した仕事に就きたいと思うようになり、どのような仕事があるか考えてみました。すると、「教師」が一番に思いつきました。私は人に教えることも好きでした。そして、将来はたくさんの人に「ありがとう」と言ってもらえるような人間になりたいと思ったときに、物理教師になりたいと思うようになりました。宇宙にも興味があった私は、教育系の学部に行くのではなく、物理学科に入り専門的なことを学びながら理科教育についても学んでいこうと決めました。

理科教育を学んでいく上で私は多くの子供たちに理科の面白さを伝えていく活動をしている理科教育系サークルに所属し、活動しています。この活動は、将来多くの学生に物理の面白さを伝えていきたいと思っている私にとっての大きな経験となっていると考えています。自分の将来の夢につながっているサークル活動を楽しみながら日々様々なことを学び、自分自身を向上させることが出来ています。

「大学では専門的なことを勉強していくから自分の学力に不安がある。」そんな人でも、東海大学物理学科では、講義で分からない所を先生方が丁寧に教えていただけます。不安を持つ必要はありません。この東海大学物理学科でたくさんのことを学び、自分のやりたいことを見つけ出してください。

受験生へのメッセージ(目黒貴行2012年度入学)

目黒貴行
2012年度入学東海大学理学部物理学科1年次

物理学は推理小説に似ています。身の回りに起こる現象を仮説という名の推理で探り、実験という名の証拠をもって真理を見つけるのです。しかしながら、推理小説と大きく異なるのは、書き手が分からないという事であります。それ故、見つけた時の感動はあなただけのものになります。
私は中学生の時、宇宙に関する本を読み、想像を絶する様な宇宙の始まり方やアインシュタイン博士が提唱した相対性理論という考え方に深く感動しました。私たちが通常感じることが出来る世界の他にも、目には見えない世界が存在することを知り衝撃的でした。これが初めての物理との出合いでした。物理学を知ってからは、もっとこの世界に眠る真理や感動を探すようになり、読む本も格段に多くなりました。また、大学生になってからは物理学に関する話を友人や先生方と話す機会が多くなりとても充実しています。共に物理を共感できる話相手がいることがこんなに嬉しいなどと思いませんでした。
もし、何かに対して感動した事や衝撃を受けた事があり、それについて知りたい、話し合いたいと思うならば物理学科は絶好の機会を提供してくれます。僕の友人にはある恩師から物理を学んだことで、何がしたいのかが分かり人生が変わったという人もいます。 まだまだ、この世界には分からない事がたくさんあります。みなさんも私たちと一緒にこの謎解きを楽しみませんか。