卒業研究発表会を開催しました。

卒業研究発表会を開催しました。会場では明瞭な発表と活発な質疑応答がなされました。発表者の皆さん、素晴らしいご発表をありがとうございました。発表のタイトルを一部掲載します。

・多段階相転移における電弱バリオン生成
・Hong-Ou-Mandel干渉の原理と単一光子光源の解析に向けて
・フィルタ補正逆投影法及び二次元フーリエ変換法による人体腹部断面図の構成
・超新星残骸の膨張シミュレーション ~星周物質分布の影響~
・MNIST手書き文字認識モデル実装と性能向上の検討
・量⼦多体系における熱平衡化と⾮可積分性
・Pythonを用いた強化学習によるプラズマの制御環境構築
・可視光望遠鏡SeeStarを用いたベテルギウスの分光観測
・誘電率測定を用いたダイラタンシー流体の評価
・高圧力下で結晶化したice Ihの誘電緩和挙動から見た水素ダイナミクス
・X線回折法による氷結したフルクトース水溶液の氷結晶構造の温度依存性
・太陽光励起レーザーの応用
・教育用アプリケーション開発における大規模言語モデルによる演習問題(力学)の自動生成とプロンプト最適化の研究
・クォークの質量生成とCKM行列

修論修了発表会を開催しました。

2月16日に修論修了発表会を開催しました。会場では明瞭な発表と活発な質疑応答がなされました。発表者の皆さん、素晴らしいご発表をありがとうございました。発表のタイトルを一部掲載します。

  • 非局所演算子に対する固有状態熱化仮説の研究
  • Relic Density of Self-Interacting Dark matter
  • 5-brane webを用いた5次元SO(N)ゲージ理論の構築
  • Be/X線連星の多波長観測
  • 高エネルギーニュートリノ放射源の超高エネルギーガンマ線観測による同定
  • 高分子超薄膜の分子ダイナミクス〜高分子界面へのさまざまな物理的アプローチ〜
  • 固体増感剤を用いた非集光太陽光励起レーザー
  • 900nm帯半導体光増幅器を用いた短パルス光の増幅に関する研究
  • ナノ秒パルスレーザーにより形成されるチタン表面のナノドット構造の数密度
  • EFカスケード遷移を考慮した水素分子の振動温度計測

理学部展示室開設のお知らせ

新たな学びの場、理学部展示室が誕生

この度、理学部では新しい展示室を開設いたしました。理学部の魅力をより深く、広く伝えるためのこの展示室では、幅広い展示を通じて理学の世界を探求できる空間を提供しています。

小柴先生コーナー:ニュートリノ天文学の軌跡をたどる

特に注目すべきは、東海大学で教鞭をとられていたこともある世界的に著名な物理学者、小柴先生に関する特別コーナーの設置です。小柴先生の科学への貢献に焦点を当て、先生の著書やカミオカンデ実験の光電子増倍管などを展示しています。

理学の奥深さと魅力を体感し、新しい知識に触れる機会として、ぜひ足をお運びください。

西嶋恭司教授の退官記念講義

3月18日に、2022年度をもって退職される西嶋恭司教授の退官記念講義が開催されました。西嶋教授は、長年にわたりニュートリノ実験、ダークマター探査実験、ガンマ線天文学などの分野で研究を進められてきました。この特別な講義では、西嶋教授が本学着任以前から取り組んでいた物理学の研究から、最近の成果に至るまで、幅広いトピックに触れていただきました。

長年にわたり、物理学科での研究・教育活動に尽力されたことに心から感謝申し上げます。退官おめでとうございます。

学位授与式が挙行されました。

3月24日には修士課程の学位授与式が、続いて25日には学部の学位授与式が盛大に執り行われました。学部の学位授与式において、物理学科の佐藤駿さんが総代として選出され、感動的な瞬間を共有することができました。

皆様がこれからの人生において、さらなるご活躍を遂げられることを心より期待し、お祝い申し上げます。

入学前準備情報!(のリンク)

入学おめでとうございます。物理学科は皆さんをお待ちしています!入学前に必要な情報はここ(大学公式ページ)にまとまっています。必ずチェックしましょう。

物理学科からのコロナウイルス感染症対策のお願いは下記のとおりです。

コロナウイルス感染症対策
一般的な感染症対策(手洗い、うがい、日常的な体温測定など)を行ってください。物理学科では、面接授業に参加する際には、新型コロナウィルスワクチンを接種して欲しいと考えています。接種の有無を問うことはありませんが、未接種の方は機会を見つけて接種を検討してください。

プレスリリース 宇宙暗黒物質の起源と正体を探る

物理学科の櫛田教授と西嶋教授が所属する研究グループの論文が米国物理学専門誌 フィジカル・レビュー レターズ (Physical Review Letters) に掲載され、プレスリリースを行いました。

理学部物理学科の櫛田淳子教授と西嶋恭司教授が所属している国際共同プロジェクト「MAGIC」グループは、スペイン領カナリア諸島ラパルマ島にあるチェレンコフ望遠鏡を用いて、天の川銀河中心を約7年間観測し、宇宙の暗黒物質起源の高エネルギーガンマ線を探索しました。その結果、暗黒物質になりうる新粒子として有力である超対称性粒子が予言するテラ電子ボルト以上の質量領域に世界で初めて到達し、暗黒物質の素粒子的な性質に強い制限を与えました。MAGICグループには東海大学の大学院生も多数所属し、宇宙における高エネルギー現象の解明に向けて研究をしています。詳しくは、東京大学宇宙線研究所プレスリリース(下記リンク)をご覧ください。

東京大学宇宙線研究所プレスリリース

林先生が外部のFD研修会で講演されました。

物理学科の林博貴先生が大阪公立大学、理学研究科と数学研究所が主催するFD研修会で「超弦理論を通して見る幾何学と場の量子論との関係」について講演されました。林先生のご研究については過去の研究紹介記事も御覧ください。

講演アブストラクト:  超弦理論は量子力学と一般相対性理論を統一的に記述できると期待されている理論であり、「万物の理論」の有力候補とも考えられています。その一方で、超弦理論は大変豊かな数学的構造を持っています。ある非自明な空間上で超弦理論を考えることで、その空間の性質と、低エネルギー有効理論として得られる場の量子論との間に様々な関係が成り立ちます。その関係を利用して、場の量子論における計算が困難な物理量を求めたり、空間の性質を予言したり、また場の量子論の物理を図形的に理解したりする試みがなされてきました。本講演ではそのような、超弦理論を通して得られる幾何学と場の量子論との関係をご紹介いたします。