今月の一枚:メタセコイア並木

写真は物理学科がある18号館近くのメタセコイアの並木道です。すっかり葉も落ちてしまい、少し寒そうな姿に。春が楽しみですね。湘南キャンパスは都会から少し離れ、落ち着いた環境で勉学、研究に没頭することができます。

過去の記事に夏、秋に撮影した並木の写真を掲載しています。ぜひ比べてみてください。

新着!夢ナビ講義Video:伊與田英輝先生

ミクロとマクロのあらゆる物理現象をつなぐ最先端の理論研究について、伊與田英輝先生にお話しいただきました。夢ナビ講義videoは下記リンクから。進学や研究室選択の参考にしてください。ご興味を持たれた方は伊與田先生に執筆いただいた過去の研究紹介記事もぜひご一読を。

夢ナビ講義Video:伊與田先生「ミクロからマクロへ:量子力学から熱力学へ」

昨年度の夢ナビ講義video[講師:佐々木海渡先生]はここをクリック

卒業研究発表会を開催しました。

1月31日に卒業研究発表会および中間発表を開催しました。換気能力の高い実験室を複数使用することで、対面での実施を実現しました。会場では明瞭な発表と活発な質疑応答がなされました。発表者の皆さん、素晴らしいご発表をありがとうございました。発表のタイトルを一部掲載します。

  • 最適化問題としての頂点被覆問題:量子コンピュータでの解法に向けて
  • Kronig-Penneyモデルによるバンド構造の理解
  • 減衰振動の微分方程式を用いたニューラルネットワーク
  • フィルタ補正逆投影法とML-EM法による医療用画像再構成
  • 衛星搭載ライダーによる雲・エアロゾルの観測シミュレーション
  • 直流電流駆動の半導体光増幅器におけるパルスコントラストについて
  • 太陽光励起レーザーによる光触媒水素発生
  • 水溶液の氷結晶構造X線回折法における試料温度と冷却速度の解析
  • 外場に温度勾配を用いたキトサンの拡散現象
  • 発散磁場配位でのイオン温度変化に対する非接触プラズマ特性
  • 理科教材の作成と検討~力と運動(円運動/単振動)電流とその利用(電流の性質)~
  • 量子電磁力学の散乱振幅とcrossing symmetry
  • ダークエネルギーが導くLittle Sibling of the Big Ripによる宇宙の終焉
  • GAIAデータと光学観測による散開星団の比較研究
  • 多地点電波観測を用いたおひつじ座昼間流星群の観測
  • 遅延同時計数法による宇宙線ミューオンの寿命測定の試み
  • マンニトールのふたつのアモルファス固体の密度測定に向けた実験方法の検討
開会式、指導教員からのご挨拶

今月の一枚:60トン油圧プレス

今月の一枚は佐々木研究室に導入した実験装置、60トン油圧プレスの搬入作業から。重量1.5トンの巨体を大人5人がかりで設置。佐々木研究室では水を中心とした高圧流体の研究を行っています。佐々木研究室の詳細は下記リンクから。

・佐々木研究室 研究紹介
・佐々木研究室のwebページ
・学科セミナーでの講演

大学院理学研究科の岡田さんが「第39回プラズマ・核融合学会」で若手学会発表賞を受賞しました

物理学科、利根川先生の研究室に所属している大学院理学研究科の岡田さんが「第39回プラズマ・核融合学会」で若手学会発表賞を受賞しました。おめでとうございます!

林先生が執筆された研究解説記事が物理学会誌に掲載されました

林博貴先生らが執筆された解説記事、「高次元場の理論の広がり」が物理学会誌に掲載されました。学会員でなくても紹介ページを閲覧することができますので、ご興味を持たれた方はぜひご一読ください。下記リンクは当該解説記事と林先生の研究室記事。

・林博貴, 八木太, 日本物理学会誌 Vol.77, No. 12, p. 796 (2022) ※リンクはリードページ
・研究室紹介 林研究室

Stanford大のチームがリリースした「World Ranking Top 2% Scientists」に遠藤教授がランクイン

Stanford大学のチームがリリースした2022年の「世界トップ2%科学者ランキング」に物理学科から、「Optoelectronics & Photonics」分野の研究者として、遠藤雅守教授がランクイン。遠藤先生は半導体励起アルカリレーザー太陽光励起ファイバーレーザーの研究に携わり、ハイインパクトな論文を発表されています。過去に遠藤先生に執筆いただいた研究室紹介や研究室のHPなどは下記リンクから。

・研究紹介 遠藤研究室
・遠藤研究室のHP
・論文が学術雑誌Advanced Optics Materialの表紙を飾りました。

ランキング詳細はこちらをクリック。理学部からは他に化学科の岩岡道夫教授がランクインしています。

研究紹介:ヘブライ大学、テルアビブ大学との共同研究

佐々木先生がイスラエル、ヘブライ大学とテルアビブ大学の共同研究者とJournal of Power Sourcesに研究成果を発表しました。研究では固体電解質とイオン液体、高分子の複合材料の電気伝導メカニズムを調べており、佐々木先生は実験とデータ解析を担当されました。

佐々木先生から「現在はリチウムイオン電池が様々な製品で使われていますが、衝撃や熱に弱いなど弱点があります。これを解決するために固体電解質と呼ばれる物質が盛んに研究されています。固体電解質は良い性質を持っているのですが、実際に使いたい大きさにすることが難しいです。それを解決するために、この研究では固体電解質の粒をイオン液体と高分子を使って“まとめ”た材料をテルアビブ大学で作り、その電気的な特性をヘブライ大学で調べました。私は材料のインピーダンス計測が専門なので、ヘブライ大学で実験を行いました。また、材料の熱物性に対する一般的な理解と、狭い空間に閉じ込められた物質や、高分子の分子運動にも少し理解があったので理論構築に必要となる『実際になにがどう動いているのか』のモデル構築のお手伝いをしました。ヘブライ大滞在時にはミサイルが飛んできたりしていましたが周りは動じず、そんなものかなと思いながら過ごしていました。」とコメント頂きました。写真はヘブライ大学にあるEinsteinの像とのことです。なんでも、ヘブライ大学設立に賛同していたとか。論文は下記リンクから。

Moran Lifshitz, Anna Greenbaum, Kaito Sasaki, Alex Gladkich, Yuri Feldman, Diana Golodnitsky, Journal of Power Sources 556, 232502 (2023)

[再掲]研究室紹介(まとめ)

これまでに学科HPに掲載した物理学科教員による研究室紹介をまとめました。進学や研究室選択の参考にしてください。

理論系

・林研究室[超弦理論、素粒子理論]
・山口真研究室[半導体光物性理論、非平衡統計力学]
・伊與田研究室[統計力学、非平衡物性物理]

実験系

・河内研究室[宇宙線、宇宙物理]
・遠藤研究室[レーザー、波動光学]
・新屋敷研究室[化学物理、高分子物理、誘電分光]
・佐々木研究室[高圧流体]