2年次生の白澤さんが総合研究大学院大学、国立天文台が主催する「第13回総研大・国立天文台スプリングスクール(春の体験入学)」と国立天文台が主催する「国立天文台 科学研究部 春の学校2023」に参加しました。白澤さんから「理論研究や観測研究、装置開発など様々な分野から天文科学を学ぶことができ、興味がより一層深まりました。実際の研究の体験や参加者同士の交流の場も設けられており、研究の難易度の高さや参加者の熱意の高さを実感しとても良い刺激になりました。」とコメントを頂きました。イベントの詳細は下記リンクを参照してください。
投稿者: tokaisp
東海大学国際原子力研究所 特別公開講座-2022で櫛田先生が講演されました。
3月1日に開かれた「東海大学国際原子力研究所 特別公開講座-2022」で櫛田淳子先生が「電子飛跡検出型コンプトンカメラによる医療ガンマ線イメージング」というタイトルで講演されました。櫛田先生のご専門はガンマ線天文学ですが、医学部と共同で核医学診断装置の開発も行っており、今回の講演では核医学用のガンマ線カメラ開発についてお話しいただきました。
プレスリリース 宇宙暗黒物質の起源と正体を探る
物理学科の櫛田教授と西嶋教授が所属する研究グループの論文が米国物理学専門誌 フィジカル・レビュー レターズ (Physical Review Letters) に掲載され、プレスリリースを行いました。
理学部物理学科の櫛田淳子教授と西嶋恭司教授が所属している国際共同プロジェクト「MAGIC」グループは、スペイン領カナリア諸島ラパルマ島にあるチェレンコフ望遠鏡を用いて、天の川銀河中心を約7年間観測し、宇宙の暗黒物質起源の高エネルギーガンマ線を探索しました。その結果、暗黒物質になりうる新粒子として有力である超対称性粒子が予言するテラ電子ボルト以上の質量領域に世界で初めて到達し、暗黒物質の素粒子的な性質に強い制限を与えました。MAGICグループには東海大学の大学院生も多数所属し、宇宙における高エネルギー現象の解明に向けて研究をしています。詳しくは、東京大学宇宙線研究所プレスリリース(下記リンク)をご覧ください。
修士論文発表会を開催しました。
2月17日に修士論文発表会を開催しました。2年間の集大成を丁寧に発表していただきました。会場では活発な質疑応答がなされました。発表者の皆様、ありがとうございます。
林先生が外部のFD研修会で講演されました。
物理学科の林博貴先生が大阪公立大学、理学研究科と数学研究所が主催するFD研修会で「超弦理論を通して見る幾何学と場の量子論との関係」について講演されました。林先生のご研究については過去の研究紹介記事も御覧ください。
講演アブストラクト: 超弦理論は量子力学と一般相対性理論を統一的に記述できると期待されている理論であり、「万物の理論」の有力候補とも考えられています。その一方で、超弦理論は大変豊かな数学的構造を持っています。ある非自明な空間上で超弦理論を考えることで、その空間の性質と、低エネルギー有効理論として得られる場の量子論との間に様々な関係が成り立ちます。その関係を利用して、場の量子論における計算が困難な物理量を求めたり、空間の性質を予言したり、また場の量子論の物理を図形的に理解したりする試みがなされてきました。本講演ではそのような、超弦理論を通して得られる幾何学と場の量子論との関係をご紹介いたします。
セミナーのお知らせ
3月1日、14時から「東海大学国際原子力研究所 特別公開講座-2022」が東海大学湘南キャンパス、19号館311室にて開催されます。物理学科からは櫛田淳子先生が「電子飛跡検出型コンプトンカメラによる医療ガンマ線イメージング」というタイトルで講演されます。どなたでも聴講いただけますのでご興味を持たれた方はぜひご参加を。
リモートでご参加を希望される方の事前参加登録は下記URLからどうぞ。
今月の一枚:メタセコイア並木
写真は物理学科がある18号館近くのメタセコイアの並木道です。すっかり葉も落ちてしまい、少し寒そうな姿に。春が楽しみですね。湘南キャンパスは都会から少し離れ、落ち着いた環境で勉学、研究に没頭することができます。
過去の記事に夏、秋に撮影した並木の写真を掲載しています。ぜひ比べてみてください。
新着!夢ナビ講義Video:伊與田英輝先生
ミクロとマクロのあらゆる物理現象をつなぐ最先端の理論研究について、伊與田英輝先生にお話しいただきました。夢ナビ講義videoは下記リンクから。進学や研究室選択の参考にしてください。ご興味を持たれた方は伊與田先生に執筆いただいた過去の研究紹介記事もぜひご一読を。
夢ナビ講義Video:伊與田先生「ミクロからマクロへ:量子力学から熱力学へ」
昨年度の夢ナビ講義video[講師:佐々木海渡先生]はここをクリック。
卒業研究発表会を開催しました。
1月31日に卒業研究発表会および中間発表を開催しました。換気能力の高い実験室を複数使用することで、対面での実施を実現しました。会場では明瞭な発表と活発な質疑応答がなされました。発表者の皆さん、素晴らしいご発表をありがとうございました。発表のタイトルを一部掲載します。
- 最適化問題としての頂点被覆問題:量子コンピュータでの解法に向けて
- Kronig-Penneyモデルによるバンド構造の理解
- 減衰振動の微分方程式を用いたニューラルネットワーク
- フィルタ補正逆投影法とML-EM法による医療用画像再構成
- 衛星搭載ライダーによる雲・エアロゾルの観測シミュレーション
- 直流電流駆動の半導体光増幅器におけるパルスコントラストについて
- 太陽光励起レーザーによる光触媒水素発生
- 水溶液の氷結晶構造X線回折法における試料温度と冷却速度の解析
- 外場に温度勾配を用いたキトサンの拡散現象
- 発散磁場配位でのイオン温度変化に対する非接触プラズマ特性
- 理科教材の作成と検討~力と運動(円運動/単振動)電流とその利用(電流の性質)~
- 量子電磁力学の散乱振幅とcrossing symmetry
- ダークエネルギーが導くLittle Sibling of the Big Ripによる宇宙の終焉
- GAIAデータと光学観測による散開星団の比較研究
- 多地点電波観測を用いたおひつじ座昼間流星群の観測
- 遅延同時計数法による宇宙線ミューオンの寿命測定の試み
- マンニトールのふたつのアモルファス固体の密度測定に向けた実験方法の検討
今月の一枚:60トン油圧プレス
今月の一枚は佐々木研究室に導入した実験装置、60トン油圧プレスの搬入作業から。重量1.5トンの巨体を大人5人がかりで設置。佐々木研究室では水を中心とした高圧流体の研究を行っています。佐々木研究室の詳細は下記リンクから。